今回はキャッシュレス決済でマイナポイントを得るまでの方法を紹介します。
2020年6月30日を持って「キャッシュレス・消費者還元事業」が終了し、消費税増税の影響を本格的に感じ始める時期に突入しました。
そのキャッシュレス・消費者還元事業に変わりまして2020年7月より新たに開始される施策が「マイナポイント事業」です。
その仕組みやポイントゲットの方法をみていきましょう。
マイナポイント事業の概要
総務省が推進するマイナポイント事業とは、マイナンバーカードに関するポイント還元キャンペーンです。
「キャッシュレス決済の利用」で5,000円分、健康保険証としての利用申し込みで7,500円分、公金受取口座の登録で7,500円のポイント還元となり総額20,000円分となります。
キャッシュレス決済利用でのポイントが付与されるタイミングに関しては、殆どの場合で決済の利用後すぐに適応されるので待ち時間のロスがないのが特徴です。
マイナポイントの使い道
マイナポイントは、それぞれのキャッシュレス決済サービスに応じたポイントに姿を変えます。
例えばnanaco電子マネーの場合はnanacoポイント、楽天カードの場合は楽天ポイント、au PAYの場合はau PAY残高として付与されます。
ポイントは自動でチャージされるものや、PASMOのようにセブン銀行ATMにて溜まったマイナポイント(PASMOマイナポイント)を
残高にチャージする方法などがあります。
家族全員が対象
マイナポイントが受け取れる対象は、マイナンバーを持っているすべての方が対象となっています。
代理の申請も可能なので、15歳未満の未成年の方のマイナンバーカードを使って、代理人である親が代わりにマイナポイントを受け取る事もできます。
その際は代理人名義のキャッシュレス決済サービスにて申し込みすることが条件となり、既にマイナポイントに登録しているキャッシュレス決済サービスは使えないので異なるもので登録します。
マイナポイントの貰い方
それではマイナポイントを獲得する為の方法を解説していきます。
キャッシュレス決済でマイナポイント還元
マイナポイントを受け取るために使用するキャッシュレス決済サービスの申込みをします。
こちらも「スマホ」「パソコン」「支援端末機」の3つの方法から選択できますが、先程同様スマホアプリの場合は対応機種が限られていたり、パソコンの場合は別途ICカードリーダライターが必用となります。
申し込みの流れは以下のようになっています。
1.トップ画面から「マイナポイントの申込」をタッチし、マイナンバーカードでログインを選択
2.マイナンバーカードのパスワードを入力
3.マイナンバーカードを読み取る
4.「申込みへ進む」をタッチ
5.マイナポイントをもらう決済サービスを検索し選択
6.申し込み情報(決済サービスID、パスワード等)を入力して「確認」をタッチ
7.再度マイナンバーカードのパスワードを入力してカードを読み取ります
これで完了です
全ての手続きが完了したら、設定したキャッシュレス決済にて利用をする事でマイナポイントが付与されます。
対象となるキャッシュレス決済サービス
マイナポイントの対象となるキャッシュレス決済サービスは非常に多く、今後も随時追加されていくようです。
代表的なものは以下のようなものです
電子マネー | Suica、PASMO、ICOCA、Kitaca、nanaco、WAON、楽天Edy |
プリペイドカード | Kyash |
QRコード決済 | FamiPay、メルペイ、au PAY、ゆうちょPAY、d払い、PayPay、LINEPAY、R Pay |
クレジットカード | Oricoカード、エポスカード、dカード、三井住友カード、au PAYカード、楽天カード、イオンカード×WAON |
デビットカード | SMBCデビット、イオン銀行CASH+DEBITカード、JNB Visaデビット |
その他 | Aoca |
これらの中からユーザーは自分の使いたいキャッシュレス決済サービスをマイナンバーカードと紐付けするのですが、注意点としては一度登録したものは後で変更不可という点です。
なので普段の生活の中でよく利用するキャッシュレス決済を登録するようにしましょう。
また、サービスによって「残高チャージで還元」「お支払いで還元」などの条件があるのでそちらも併せて確認するようにしましょう。
対象となるキャッシュレス決済の種類についてもっと詳しく知りたい方は、マイナポイントのオフィシャルホームページの「対象となるキャッシュレス決済サービス検索」を御覧ください。
ポイント追加キャンペーン
また、マイナポイントとは別個で各キャッシュレス決済が行っている独自の還元キャンペーンがあります。
これにより「マイナポイント+追加ポイント」を受け取る事が出来ます。
例えばWAONの場合は残高チャージ時に、マイナポイントに加えて更に10%を還元するというキャンペーンになっています。(最大上限2000相当)
マイナポイントの公式の還元額が5000円なので、WAONの追加ポイントと合わせると最大で7000円分のマイナポイントになります。
各事業者によってキャンペーン実施の有無や還元内容は異なりますので、現時点でわかっている主な還元内容を見てみましょう。
キャンペーン実施事業者 | 独自の還元キャンペーン内容 |
---|---|
d払い・dカード | 登録で500ポイント還元 |
au PAY・au PAYカード | 残高へのチャージ時またはカードで決済時に20%還元(上限1000円分) |
PayPay | 8月31日までの登録で抽選で最大100万円相当進呈 1等:100万円相当(当選本数10本) 2等:5万円相当(当選本数150本) 3等:5000円相当(当選本数1500本) 4等:500円相当(当選本数15万本) |
メルペイ | 決済額の5%を独自還元(期間上限1000円相当) |
LINE Pay | 8月25日までの登録で、3カ月間クーポンを5枚追加で進呈 |
FamiPay | 9月30日までの登録で先着10万名に500円相当を進呈 |
Suica | 2021年3月31日までの登録で1000円相当を進呈 |
WAON | チャージ時10%を追加で還元(期間上限2000円相当) |
このように様々な還元キャンペーンが独自に行われています。
※重ねてになりますが、一度登録したキャッシュレス決済は変更出来ないので注意です。
健康保険証申し込みでマイナポイント還元
マイナンバーカードを保険証として利用できるように申し込みするだけで7,500円分の還元を受けられます。
マイナンバーカードを保険証にする事で以下のような利点があります。
・よりよい医療を受けられる
・限度額以上の支払いが不要に
・確定申告の医療費控除がネットで簡単に
・就職、転職、引っ越し後もそのまま使える
申し込みはスマートフォンから、マイナポータルのアプリから行えます。
利用規約を確認して、「マイナポータルの利用者登録を行う」にチェックを入れて「同意して次へ進む」を選択。
画面を下にスワイプして「申し込む」をタップ。
マイナンバーカードの「利用者証明用電子証明書」のパスワード4桁を入力して「次へ」
マイナンバーカードを用意して、「読み取り開始」を選択。
マイナンバーカードをスマホにかざしてスキャンします。
スキャンが完了すると登録完了です。
口座の登録でマイナポイント還元
お手持ちの口座をデジタル庁に登録し申し込みをする事で7,500円分のポイント還元を受けられます。
登録はスマホからマイナポータルのアプリ上から行えます。
トップページから「公金口座の登録・変更」を選択。
「ログイン」をタップ。
「利用者登録・ログインして使う」をタップ。
「利用者証明用電子証明書」を入力して「次へ」
「読み取り開始」をタップ。
お手持ちのマイナンバーカードをスマホでスキャンします。
氏名・住所等の確認が必要となるので「マイナンバーカードを読み取る」から再度マイナンバーカードをスキャンして下さい。
読み取った内容が表示されるので、間違いなければ「確認する」をタップ。
「口座情報を登録する」をタップ。
「次へ」をタップ。
氏名、電話番号、メールアドレスなどを入力して「次へ」
口座情報を入力して「確認する」
「次へ」
「すべての確認事項に同意する」にチェックを入れた状態で「登録する」をタップ。
以上で完了です。
マイナポイント事業の目的
マイナポイント事業というものがキャッシュレス・消費者還元事業に変わる新しい事業として開始されましたが、この制度が出来た背景としては大きく以下の3つの理由があります。
- マイナンバーカードの普及
- キャッシュレス決済の継続利用
マイナンバーカードの普及
2016年に運用が始まったマイナンバー制度ですが、その普及率は全国民の16%に留まっており、政府としては何としても普及させたい思いがあります。
定額給付金のオンライン申請の際にマイナンバーカードが必用という事で注目された背景もあり、現在の普及率は上昇傾向にあります。
今回のマイナポイント事業でマイナポイントを貰うにはマイナンバーカードが必須となりますので更なる新規取得者が増える見込みです。
キャッシュレス決済の継続利用
キャッシュレス・消費者還元事業が終了して現金支払いと変わらず消費税が10%となる事で、今までキャッシュレス決済を利用していた人が現金支払いに戻るという事が懸念されます。
マイナポイント事業ではキャッシュレス決済時にのみポイント還元がされるので、これにより引き続きキャッシュレス決済を利用してもらうという狙いがあります。
マイナンバカードの発行方法
それでは、マイナポイントを受け取るまでの流れを見ていきましょう。
特に年配の方などからは「難しい・煩わしい」という口コミも見受けられるので、ココでは出来る限りかんたんい説明していこうと思います。
マイナポイントをもらうにはマイナンバーカードが必用です。
お手元に緑色の「交付申請書」がある場合は、そちらを使って以下の4通りの方法で申請が可能です。
・スマホによる申請
・パソコンによる申請
・証明写真機からの申請
・郵送による申請
詳しい申請方法については、マイナンバーカード総合サイトより「マイナンバーカード交付申請」のページをご参照下さい。
交付申請書が無い場合はダウンロードページから申請書と封筒をダウンロードして印刷したモノに記入して郵送する方法と、直接住まいの市区町村に行って申請書を再発行してもらえます。
申請後、およそ一ヶ月程度で「交付通知書」というものが届くので、そちらを指定された市区町村のマイナンバー課に持参してマイナンバーを受け取ります。(交付の際の身分証の提示が必用となります)
マイナポイント予約(マイキーIDの発行)を忘れずに
次に、マイナポイントのサービスを受けるための予約(マイキーIDの発行)をします。
方法としては以下の3通りがあります。
・スマホ端末から手続きする(iphoneアプリ・androidアプリ)
・パソコンから手続きする(マイナポイント予約・申込サイト)
・店頭に設置された支援端末より手続きする
スマホ端末の場合は専用アプリから行いますが、古い機種の場合は対応していない場合があります(例:iphone7以降の端末)
パソコンの場合はマイナンバーカードを読み取る専用のICカードリーダライターが必用となります。
支援端末はコンビニや携帯ショップなど全国に約9万箇所設置されているので、上記の方法が利用できない方は支援端末から手続きを行いましょう。
お近くの設置されている支援端末(手続きスポット)は以下から調べることが出来ます。
大まかな手順としては全て共通しており、以下のような流れとなっております。
1.各端末からマイナポイントの予約(マイキーIDの発行)」をタッチ
2.マイナンバーカード作成時に設定した4桁のパスワードを入力
3.マイナンバーカードを読み取る
4.「発行」をタッチしたらマイキーIDの発行は完了です
マイナポイントを貰う方法まとめ
新たなキャッシュレス還元として開始される「マイナポイント事業」
これまでの「キャッシュレス・消費者還元事業」と比べてマイナンバーが必用であったり、手続きの必用があったりと何かと手間はかかりますが、それでも最大2万円分のポイント還元は非常に魅力的ではあります。
一度登録してしまえば後は面倒な事はないので是非とも利用したいサービスではあります。
申し込み期限は5月までなので、まだの方はお早めに!