給料日前になると毎度ながら金欠になってしまう…そんな方も多いでしょう。
無駄遣いの自覚がある場合はまだ対処が簡単ですが、無自覚に「気づいたら家計がピンチ」という場合は要注意です。
金欠になってしまう原因や対策をしっかりと頭に叩き込んでおく事で給料日前のピンチを防いだり実際に乗り切る事が可能となります。
なぜ給料日前に金欠になってしまうのか?
我々が毎日生活していく上で「お金を使う」というのは避けられないので、給料日前の段階でお金が減っているのは当然の事ではあります。
給料日になると決まって金欠になってしまう人もいる一方で、ある程度の余裕を持ちながら貯金までしている方もいます。
両者の違いを考えた場合に「収入が多いか少ないかの差だろう」と断定付けるのは早計です。
仮に両者の収入が一緒であったとしても、上手にやりくりできる人と金欠になってしまう人とに分かれるのです。
その原因とは一体どのようなものがあるのか解説します。
支出の計算を立てていない
給料日を迎えてから次の給料日を迎えるまでの期間内に発生するであろう支出の計算をしないという方は金欠に陥る可能性が非常に高いです。
多くの方は毎月ごとに給料を得ていると思いますので、およそ30日。
その30日間のうちに確実にお金が出ていく(使われる)出来事と、その金額をしっかりと把握しておく必要があるのです。
毎月かかる出費として代表的なものは以下のようなものがありますので一覧にて紹介します。
- 家賃
- 光熱費
- 携帯、通信費
- 保険料
- 教育費
- 各種ローン
- スポーツジム会費
- サブスクリプション会費
- など
光熱費や携帯料金、食費などは使い方によって金額の大小はありますが、基本的にこのような毎月確実に支払う必要がある費用に関しては確実に把握しておきましょう。
それらの金額を給料から差し引いた上でやりくりしていく事になります。
変則的な出費に対する備えがない
固定費の計算をして残った金額が「好きに使えるお金である」というのは半分正解ですが半分は間違った考えです。
というのも、生きていく中で不規則に発生する出費というイベントは非常に多くあるからです。
- 車検
- 家賃の更新料
- 冠婚葬祭
- 医療費
- 交通違反などの罰金
- 壊れた家具家電の修理・買い直し
- 飲み会の誘いなど
- 夏、冬の冷暖房費
これらは単発では数千円程度で収まる事もあれば数万~数十万円になるケースもあります。
それらが複数件重なったりすれば場合によっては金欠どころかお金が足りないという事も。
現在の自分の生活スタイルや環境から起こり得る上記のようなイレギュラーな出費の可能性を想定し、常に備えておかないと金欠に陥りやすいのです。
クレジットカードの乱用
給料日前でお金がなくてもクレジットカードさえあればキャッシングもできますし普段の買い物なども出来てしまいます。
その気楽さから、つい使い過ぎてしまって翌月以降の支払いの際に大きな負担となる…というケースがあります。
キャッシュレス化が進んで便利になった一方、無駄遣いのきっかけにも成りうるのです。
クレカを上手に・適切に扱えるかどうかはその人の性格や性質にも大きく左右されますので、過去にクレジットカードで大きな失敗をしてしまったなどの経験がある方は思い切ってクレジットカードを持たないというスタイルを選択するというのも検討の余地があります。
ただ、オンラインショッピングやそれ以外でもクレジットカード払いが出来ないと何かと不便を感じる事もあると思います。
そんな時はデビットカードの利用をおススメします。デビットカードは支払いを行う際、紐づけされた銀行口座から即時に引き落とされるシステムなので使い過ぎや翌月以降の支払いなどの心配がいりません。
それでいてクレジットカード決済が可能なので、あらゆるシーンにて使う事ができます。
浪費癖がある
性格の癖として「浪費癖」というものがあります。
もちろん買い物というのは楽しいものですし、消費という行為にはある種の欲求を満たす効果があります。
その欲望を満たす事にのめりこみ過ぎて、いつしか商品を手に入れる事よりも「お金を使う」という行為に重要性を感じてしまうという危険性があります。
こういった人の事を「買い物依存症」と呼び、買い物依存症の方は何かしらの環境や出来事によってストレスを抱えていたりする事が多いです。
その心の隙間を埋める為に無駄な消費をしてしまうのです。
思い当たる節のある方は、そもそものストレスや不安を解決する事に意識を向けたり、買い物以外にも気持ちを発散できる術を探してみましょう。
自分一人では難しいという場合はカウンセリングを受ける事で改善の糸口が見えてくるでしょう。
給料日の金欠を乗り切る方法
給料日に金欠になる原因や傾向は理解できたとしても、今実際にお金がないのであれば仕方がありません。
どんなに気を付けて節約などに励んでいたとしても出費が重なってしまって生活が苦しくなるというケースは誰にでも起こり得ます。
そんな時に何とかして乗り切る方法についての情報をご紹介します。
カードローンで借り入れ
給料日まで耐え忍ぶ事もできない、文字通りの「無一文」である場合は最低限の現金は必要になります。
そんな時はカードローンにて借り入れをするという手があります。
カードローンには大きく分けて「銀行系」と「消費者金融系」の2つがあります。
銀行系・・・三井住友カードローン、三菱UFJ銀行カードローン、みずほ銀行カードローンなど
消費者金融系・・・アイフル、アコム、プロミスなど
両社の大きな違いとしては、まずは金利にあります。銀行系はおよそ年14.5%に対し消費者金融系は18.0%が相場となっています。
後は融資までのスピードです。銀行系は審査に必ず一日かかるので最短でも翌日以降の借り入れとなっているのに対して消費者金融系は即日融資を可能としている所が殆どです。
それぞれの性質を比べた上で好きな方を選択しましょう。
単発バイトで稼ぐ
時間に余裕があれば日払いなどの単発バイトで稼ぎましょう。
フルタイムで一日働いて7,000円程度ゲットできれば仮に給料日の1週間前であっても一日1,000円使える計算になるので食費程度は充分まかなえます。
日払いの仕事はインターネットで検索すると沢山見つける事ができますが、就業にあたって事前登録などが必要であったりする場合が多いです。
金欠に陥りやすい人は特に、必要となった時にすぐ単発バイトに参加できるような環境を今のうちから整えておく事をおすすめします。
会社から借りる・給料前借りする
実は、日本では会社からお金を借りる事ができる法律があるのをご存じでしょうか?
「従業員貸付制度」といって会社の福利厚生の1つです。
一応金利は発生しますが、それでも年1.6%と国税庁が定めているので、カードローンに比べて圧倒的に低金利です。
※借りる理由が病気やケガなどのやむを得ない場合は0金利になる事も。
借入限度額や返済方法・返済期間などはそれぞれの会社規定によって異なるので相談の上で取り決めましょう。
従業員貸付制度を利用せずとも「給料の前借り」という方法もあります。その場合の前借りできる金額は今月働いた日数分となります。
なので給料日前の金欠を乗り切るには十分な額は手に入りますし、パートやアルバイトでも前借できるというメリットがあります。
モノを売る
身の回りにある洋服や家電・時計・貴金属やゲーム・本・パソコン用品などなど・・・
探してみたら売れそうなものは沢山あります。
出来るだけ早く現金に換えたいという場合は買取店舗やリサイクルショップに自分で持っていきましょう。
出来るだけ高く現金に換えたいという場合はメルカリなどのフリマアプリがおススメです。
節約レシピで乗り切る
給料日まで全くお金を使わないぞと意気込んだとしても、ご飯だけは食べなければ仕方がありません。
普段から外食三昧という方も、この時だけは我慢して自宅で節約料理に挑戦してみてはいかがでしょうか?
休みの日などに大量に作り置きして朝・昼・夜の3食を自炊で済ますことができれば相当な節約となります。
食が細い人はそもそも2食や1食でも良いですし、とりあえず空腹で生活がままならないという事態は回避する事ができます。
節約レシピでなくても普段から自炊を取り入れる事で食費は抑えられますので、以降の給料日の金欠の可能性の低下にも繋がります。
給料日前の金欠を乗り切る方法!まとめ
給料日前は何かと金欠に陥りやすいので、いくつかの対処法を自分なりに持っておくと精神的に安定します。
とはいえ何よりも大事なのは「出費を抑え、そもそも金欠にならない生活をする」とうい点です。
お金の使い方を見直し、正しく管理する習慣を変えていかないと根本的な解決にはなりません。
家計簿をつけるのも効果的ですし、最近ではスマートフォンのアプリもあります。
自分だけでは考えられないという方は家族や信頼できる人に相談してみたり、ファイナンシャルプランナーや市や区の役所などで相談できる窓口があるので利用してみましょう。