iTunesカードって経費にできるの?Youtuberの方などはゲームでの課金の際に多く使うギフト券ですよね。
更に言うと、経営者や個人事業主は特に気になってくる問題でもあります。頻繁に電子ギフト券を取り扱う方にとってはとても重要な事ですよね。
今回はiTunesカードを経費で落とすことができるケースを紹介します。
iTunesカードが経費で落とせる例は大きく3つ
経費とは、事業を行う人が仕事をして収入を得るために使った費用の事を指します。
事務用品などの物品だけでなく接待などで食事をした際の飲食代や出張の際の交通費や宿泊費などにおいても経費として認められています。
そんな中、電子ギフト券であるitunesカードが経費として計上できるって知ってましたか?
全ての状況において認められるという訳ではありませんが、大きく分けて以下の3つのケースでは経費として扱うことができるのです。
ガチャ課金で経費計上できるケース
itunesカードはスマホのソーシャルゲームのアプリ内課金に使用する事ができます。
この所謂「ガチャ課金」が経費計上できるケースがあります。
まず最初に思いつくのがYoutuberなどの動画配信でガチャ課金をした場合、itunesカードの使用目的が動画投稿による収益を得る目的となりますので経費性があります。
その為にはYoutuberとしての活動を本業の仕事として、それに見合う収入(収益)があれば経費として認められる可能性が高くなります。
収益が低くても本業として活動しているのであれば可能性は低いですが経費になる場合がありますが、使用した額面が高額であれば難しくなります。
他にも漫画家・イラストレーター・プログラマー・ライターなどを生業としている方達が仕事をする上での資料としてガチャ課金を行った場合も場合によっては認められるようです。
会社で使用するものを購入した場合
仕事をする上で会社で必要となるものは経費として計上できます。
例えば文房具、用紙、包装紙、ファイルなどの事務作業に必要なものから、パソコン・タブレット・カメラなど業務によっては必要であるデバイスにおいても該当します。
ただし、その場合は使用期間が1年未満または取得金額が10万円未満のものである必要があります。
また、営業などで運転をする場合のガソリン代であったり会社のインフラ系(光熱費・インターネット回線費用)などもそれにあたります。
itunesカードでは音楽や映画・書籍などのデジタルコンテンツの購入やiCloudのストレージ容量追加の際の支払にも使用できます。
それらが業務上、収入を得るために必須であるというケースにおいては認められる場合があります。
itunesカードの具体的な使い道については以下の記事にて紹介していますので参考にしてみて下さい。
接待交際費で計上できる場合がある
会社の備品や消耗品だけでなく、仕事上の付き合いがあるお得意様や取引先の企業への接待や謝礼などに使った費用は「接待交際費」という形で計上できます。
内容は食事や物品など多岐に渡ります。
その中でitunesカードなどのギフト券は接待交際費として最もポピュラーな形の1つです。
また、キャンペーンなどの販促目的でitunesカードを配るという場合はどうでしょう。この場合は、会社の事業拡大の為にギフト券の配布をしているとみなされますので経費となりうるのです。
最近良く目にするのはTwitterなどのSNSなどの企業アカウントでの販促キャンペーンです。
「企業アカウントをフォロー&リツイートしてくれたアカウントの中から抽選で○○名に¥○○○○分のiTunesコードをプレゼント!!」という類のものです。
このような販促キャンペーン等に利用した場合でも事業経費として計上して良いのです。ただしその際は「いくらを、どれだけ使用したか」という明細などをキチンと管理しておく必要があります。
iTunesカードを経費で計上する時の注意点とは
iTunesカードが経費として計上できる事がわかりましたが、その際に気をつけておくべき事がいくつかあります。
これを疎かにしてしまうと、経費として計上できるハズだったものが出来なくなる可能性が発生してしまいますので忘れずにおさえておきましょう。
私的目的は禁止
会社の業務とは関係なく完全に私用目的でiTunesカードを使用するのはNGです。
経費として計上できないだけでなく、不正使用として横領罪に問われる可能性すらあります。
更にiTunesカードを私用目的で現金化してしまうと2重脱税となるので絶対に行ってはいけない使い方です。
例えば自宅と会社が一緒という場合の家賃や光熱費の一部、社用車を会社までの通勤の際に利用する際のガソリン代などは経費として認められますが、iTunes関連の仕事をしているからといって何目的に使っても全てがまかり通るという事ではないので注意です。
購入履歴を残しておこう
iTunesカードを使って購入した商品(アプリなど)の履歴は自身のiPhoneの設定アプリやパソコンのiTuneからいつでも簡単に確認する事ができます。
履歴からは「購入した商品」「購入日」「購入金額」「ご注文番号」などが時系列で表示されており、年ごと月ごとの使用状況など過去に遡って簡単にチェックする事もできます。
また、ご注文番号を使って専用の「Apple Store領収証発行依頼フォーム」から商品ごとの領収書を発行する事が可能です。
それだけでなくiTunesカードを購入した際の領収書(レシート)も必ず保管しておきましょう。
「いつ、どこで、何に使ったか」などの記録は事細かに管理しておくのが鉄則と心得ましょう。
購入履歴からご注文番号などの情報の確認方法は以下の記事にて紹介しています。
仕事に関係ない人にプレゼントしない
さきほど「接待交際費」としてお礼の形でiTunesカードを贈っても経費となると説明しましたが、それはあくまで仕事上の付き合いがある間柄の相手に限ります。
何かしらの形で双方がビジネスとして交流している必要がありますので、関係のない友達や家族・親戚などへは個人的なプレゼントとなります。
その場合は単純に自分のお財布からの出費という形になります。
税務署のチェックへの対策
電子ギフト券や商品券などの所謂「金券」は脱税などの手段としてしばしば悪用されるので税務署は常に目を光らせています。
その矛先が自分に向けられたらどうしよう・・・と思うかも知れませんが心配はいりません。
真っ当な使用目的で、かつその証明が明瞭にできるのであれば良いのです。
その為には先程ご紹介した通りiTunesカード購入時の領収書とギフト券を使って購入したアイテムの領収書などを作成しておく事です。
iTunesカードの仕分け方と勘定科目
iTunesカードは購入した場合ともらった場合とで仕分けをします。
お世話になっている会社や企業へ謝礼として購入して贈った場合のは「接待交際費」という勘定科目に仕訳します。
逆にiTunesカードを法人として貰い受けた場合は「雑所得」として仕分けすると良いでしょう。
ただ、状況によっては異なる仕分け方となる場合もあるので気をつけましょう。
iTunesカードは経費にできる!まとめ
いかがでしたでしょうか。iTunesカードは使い方によっては経費として計上できるという事がおわかりいただけたかと思います。
シチュエーションは限られてしまいますがiTunesカードを仕事で使用した、使用したいという方は今回の記事を参考にしてみて下さい。