Amazonギフト券クリスマスやお正月が近づいて、そろそろお子さんへの贈り物を考え始めるお父さんお母さんも増えてきたのではないでしょうか。
そんな時に便利なのが現金代わりのiTunesカードやAmazonギフト券。お金の代わりになるものを渡すのはいやらしいのではないか?と抵抗を持つ方も多いかと思いますが、実は子どもからはとても喜ばれるプレゼントの一つなのです。
一方で、実は子供にあげるのは危険だということを知っていましたか?
実はAmazonギフト券に関わる詐欺はとても多いのです。
ここからは中高生も被害に遭いやすいAmazonギフト券詐欺3つについて取り上げていきます。
チケットとAmazonギフト券交換します
こうした誘い文句が今Twitterを始めとするSNSに溢れています。
アイドルのライブチケットとギフト券を交換しようと持ちかけ、ギフト券番号を手に入れた後は音信不通。チケットだけでなく人気のゲーム機など、子供の欲しがる商品を持ち出して言葉巧みにギフト券番号を聞き出す詐欺は絶えません。
学生を装い「まだ学生で口座を持っていないので、コンビニで売っているAmazonギフト券のコードを教えてくれないか」という取引を持ち出してくる場合もあるそうです。学生同士だと同じような境遇に覚えがあることも多いので「そういうこともあるか」と騙されてしまうのでしょう。もちろんこの場合も番号だけ抜かれて、チケットが届くことはありません。
こうして集めたAmazonギフト券を12憶円に換金し続けた男性が詐欺容疑で逮捕される事件が、実際に起こっています。それほどにメジャーで、騙される人の多い詐欺なのです。まだ未成年のお子さんであれば、尚のこと引っかかってしまう可能性が高いでしょう。
アダルトサイトの利用料をAmazonギフト券で払ってください
アダルトサイトの利用料の架空請求にAmazonギフト券を要求されるケースも増えています。はじめはコンビニでの電子マネー決済を要求され、どういうことか訊ねる「Amazonのギフト券を必要額分購入して番号を写真で送ってください」とのこと。
高額の請求額の工面を親に相談するのは気が引けますが、Amazonギフト券を持っていればそれを使って事を済ませてしまおう!と思ってしまう子供は多いようです。
また、アダルトサイトを使用してしまったという後ろめたさから誰にも相談出来ず、場合によっては貰ったギフト券だけでは要求されている金額を賄うことが出来ず、親の財布から抜き取った大きな金額をギフト券にこっそりチャージ。延々と支払いを続けてしまうというようなこともあるようです。
Amazonギフト券を高額で買い取ります
これが一番メジャーな詐欺の形です。
Amazonギフト券を買い取って現金に換える業者というのは多く存在しますが、中にはほかの詐欺と同じようにギフト券番号を聞き出して肝心の現金は支払わないという業者もいます。そうでなくとも換金率の低い悪徳業者も多いため、見極めが必要です。
そもそも金券ショップなどでの商品券の換金は身分証明書を求められるものです。古物営業法で定められている手続きですが、これはAmazonギフト券のような電子マネーには適用されません。電子データは「古物」ではないからです。
未成年者の換金は違法。しかし、身分証明書を必要としないギフト券の換金は未成年でも手を出せてしまいます。もちろん犯罪には変わりありませんが、その微妙なラインを突いて現金を欲しがっている子供を騙そうという業者は後を絶ちません。
せっかくプレゼントしたギフト券が騙し取られてしまっては、お子さんも親御さんもショックでしょう。換金詐欺には特に注意が必要です。
ここまで詐欺の実例を挙げてきましたが、それでもやっぱり便利なのがAmazonギフト券。気軽に贈ることが出来て、お子さんにも喜んでもらえる。何よりとても気軽で、相手の負担にもなりにくいです。
では、どうしたらお子さんに安全にAmazonギフト券を使ってもらうことができるでしょうか。親御さんが気を付けるべきポイントもまとめてみました。
ギフト券コードは絶対に他人に教えさせない
ギフト券コードは一度他人のものになってしまったら取り返すことは出来ません。
チケットや玩具との交換、何かの支払い、現金化は絶対にしないと約束させること。ギフト券は必ずAmazonでのみ使用するように徹底して伝えましょう。
これだけでも詐欺や犯罪に巻き込まれる可能性をぐっと下げることが出来ます。
また、よくあるのが仲の良い友達同士で「親が厳しくて自分では買えないので、代わりにコンビニでギフト券を買ってきてほしい」というやり取りが発生すること。
これもいくらギフト券と言えど、金銭のやり取りになってしまうので、あまり好ましいこととは言えません。万が一金銭トラブルに発展してしまっては大変です。たとえ親しい友達同士でもギフト券番号のやり取りはしないように。そこもきちんと注意する必要があります。
親のアカウントで買い物をさせる
Amazonギフト券を使用するにはコードをアカウントに登録する必要があります。
親のアカウントを使用すれば、何を買ったか、いつどういった手段で届くか等の情報を把握できるので安心です。
できればギフト券はグリーティングカードの形のものを渡し、その場で一緒にコードを入力しましょう。小学生くらいの年齢だと一人で登録まで出来ない子もいます。親御さんが手伝ってあげるのが安心でしょう。また、電子メールタイプだと子供のほうで勝手に登録、使用してしまい、親の知らぬ間に犯罪に巻き込まれてしまう可能性があります。
種類別の詳しい内容をまとめた記事がございますので参考にしていただければと思います。
受け取りは必ず宅配で
Amazonでの買い物は宅配のほかにコンビニ受け取りを選ぶことができます。
つまりは親に内緒で買い物ができてしまうということです。
Amazonではお酒、煙草、スマートドラッグと呼ばれる海外のサプリメント等も取り扱っており、本来年齢制限が必要なものでも容易に手に入れることが可能です。そういった危険な商品にお子さんが手を出さないよう、未然に防ぐためにも必ず宅配で商品を届けてもらうように念を押すのが良いでしょう。家族のいる場で受け取るとなれば、お子さんもそう容易に後ろめたさを伴うような商品に手を出すことはないでしょうから。
しかし、ここまで色々と制限をかけてしまうとお子さんは却って窮屈に感じてしまう場合も、もちろんあり得ます。
Amazonギフト券の扱いは匙加減が難しいところではあります。特にお子さん相手では正しく安全な使い方を教えることから始めなければならないので、手間がかかってしまうのは否めません。
また、今後ネットショッピングが主流になっていく中でまた新たな詐欺や犯罪が生まれる可能性も十分にあり得ます。正しい判断が出来るようになるまで、電子マネーの類をお子さんに与えるのはあまり得策ではないかもしれませんね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
Amazonギフト券を子供にあげない方がいい理由は、ずばり詐欺。
Amazonギフト券に限らず、電子マネーや商品券を利用した詐欺はネット上に溢れています。ネットリテラシーをまだしっかり学べていない未成年に自己判断で使わせるのは、大事なお子さんを危険に晒すことになってしまうかもしれません。
もしギフト券をプレゼントするなら…
- 親の目の届く範囲で
- Amazonのサイト内で
- 必ず家に届くように
買い物をさせること。法に反するようなものは絶対に買わせないこと。
出来ることなら、お子さんが欲しいと思っているものを直接プレゼントするのが良いでしょう。もしくはこれを機にネットショッピングの危険性について一緒に学ぶのも良いかもしれません。とにかくAmazonギフト券を子供に渡してそのままにしないこと。これが一番大切です。