Amazonギフト券がアマゾンによって没収される事があるというのをご存知ですか？
没収されたAmazonギフト券は殆どの場合において取り戻す事はできないのでアカウントごと閉鎖されて二度とログインできなくなってしまいます。
では、一体なぜそのような事が起きてしまうのでしょうか？その原因と対策についてご紹介すると共に安全にギフト券を利用する為の情報を共有したいと思います。
Amazonギフト券の没収とは？
Amazonギフト券の没収というのは「アマゾンアカウントの凍結」と同義です。
アカウントが凍結されてしまうとアカウントを作成した本人であってもログインができなくなってしまうので、実質アカウント内のギフト券残高の全てが金額に関係なく没収されるという事になります。
残高以外にも溜まっているアマゾンポイントや購入したデジタルコンテンツ等も一切利用できなくなり、凍結される前に注文が完了していて発送準備中の商品などは全てキャンセル扱いとなります。
有料サービスの「アマゾンプライム」に加入していた利用者はその時点で退会扱いとなり、プライムに関連する全てのサービスもストップとなります。（年会費・月額費などの返金はありません。）
このように金銭的な損失は勿論ですが、Amazon Photoなどで大切な写真を保管している場合はお金に変えられないデータにアクセス出来なくなってしまうので非常に取り返しのつかない事態となってしまいます。
また、セラーとしてマーケットプレイスで商品の出品をしている方は出品に関する規約違反などによってアカウントの一時停止を受ける場合があります。この場合はアマゾンから告知された問題を解決する事で再びアカウントが復活する可能性があります。
Amazonギフト券が没収される原因
一般のアマゾンユーザーにおいてAmazonギフト券が没収（無効化）される理由は単純に「アマゾンが定める規約に違反」する行為が原因です。
公式には様々な規約が記載されていますが、その中でアカウント凍結の危険性がある３つの危険行為をご紹介します。
転売されたAmazonギフト券を購入し使用した場合
公式サイトやコンビニエンス・ストアなどの店頭で販売されているものが正規のギフト券なのに対して、ギフト券売買サイトなどで販売されているものに関しては非公認のギフト券になります。
このような「中古のAmazonギフト券」は定価よりも安く手に入る事ができるので魅力的に感じますが、その裏にはアマゾンアカウント凍結によるAmazonギフト券没収の危険性をはらんでいます。
アマゾンでは、不正に入手したギフト券のコードに関しては購入者の断り無くいつでも遠隔から無効にする事ができます。
そのようなギフト券を転売元から購入してしまったユーザーにおいても同様のリスクを負うことになるのです。
返品やキャンセル・受取拒否を繰り返している
購入した商品は正当な理由であれば返品やキャンセルが可能です。（返品理由や条件によって手数料が発生します）
しかし、悪質なキャンセルや正当な理由なく一方的な受取拒否などを続けていると当然アマゾンからペナルティを受ける事になります。
基本的にアマゾンでは購入した商品の返品は受け付けるというスタンスですので、そのシステムを逆手に取って販売店に対する不利益を被らせる目的での悪戯な注文・返品があっては困りものです。
そのような悪質なアカウントに関しては規約違反の充分な理由となります。
カスタマーレビューでのサクラ・荒らし行為
アマゾンの商品に対して口コミを投稿する事ができる「カスタマーレビュー」は、アマゾンを利用する方が商品を購入する際の参考として活用されています。
ただ、誰でも自由に書き込みができるので悪質なレビューなども蔓延しており近年問題となっています。
低品質な商品を褒めちぎる「サクラレビュー」や、個人的に気にいらないメーカーや出品者に対しての悪い評価を投稿するなどは全て荒らし行為に該当します。
商品と関係ない投稿などもアマゾンからの評価を下げることになるので控えるようにしましょう。
Amazonギフト券を没収されない対処法
それではamazonギフト券を没収されない為にはどのような対処法があるでしょうか？
公式のamazonギフト券を購入・使用する
転売されたamazonギフト券の購入や使用がアマゾンの規約違反に該当するので、購入する際には安全なamazonギフト券の販売元を選択するという事につきます。
では、安全なamazonギフト券の購入先というは何処が該当するでしょうか？
・Amazon.co.jp
・コンビニエンス・ストア
・家電量販店
・スーパー
・ドラッグストア
以上のような場所で販売されているのは正規のギフト券です。また、LINEギフトのサービスからもamazonギフト券をプレゼントする事ができますがこれも安心して使えます。
出所不明なamazonギフト券は使用しない
自分で購入した場合ではなく、第三者からギフト券を貰った場合は注意です。
もしかしたらそれは不正なギフト券かもしれません。
ギフト券を貰う機会は意外と沢山あります。
・誕生日などのプレゼント
・ポイントサイトでのポイント交換先として
・懸賞やキャンペーンなどの当選品
・Amazonレビューのお礼
気の知れた友人からプレゼントで貰ったとしても、そのギフト券が転売サイトから入手したものだとしたら使用した時点でそのアカウントはアマゾンの規約違反に該当します。
企業がキャンペーンなどで複数人にギフト券プレゼントの抽選を行うケースにおいても、出費を抑える為に中古のギフトコードをまとめて購入して配布している可能性も０ではありません。
Amazonで買った商品に「良いレビュー」をした方にギフト券を送るという企業も最近では見かけますが、金銭によってレビューを操作する業者から貰うギフト券には不安が残ります。
大手ポイントサイトであれば不正なギフト券を扱うのは死活問題となるので、この中では一番危険性は低いかと推測されます。
アカウントを分けても安全ではない
普段使っているアカウントとは別に「中古のギフト券のみを登録して使用するアカウント」を作成すれば本カウントの安全性は保たれると思うかもしれませんが、そうとも言い切れません。
セラーを例にしますと、例えば複数のセラーアカウントのうち１つが規約違反によって凍結の対象となった場合、そのアカウントに関係する全てのアカウントが凍結されてしまいます。
なので通常のアマゾンアカウントにおいてもその可能性は充分に考えられます。
アカウントを分けても発送先の住所やクレジットカード情報など、様々なところからアカウントの関連性を知られてしまう可能性があります。
なのでアカウントを分けて対策をするのではなく、アカウントを凍結されてしまわないようにするという根本的な部分を徹底して対処していく必要があります。
ギフト券売買サイトは危険？違法性は？
先程、Amazonギフト券没収の理由の１つとして「ギフト券売買サイト」で購入したギフト券の使用という事を説明しました。
ギフト券売サイトとは、ギフト券を売りたい人と買いたい人を仲介する業者(サイト）の事です。
メルカリやヤフオク！のギフト券専門サイトと考えると分かりやすいかと思います。
出品者が自由に販売金額を決めることができるので、毎月1日や25日付近には大量のギフト券が格安で購入できる事も多いです。
そんなギフト券売買サイトについての違法性ですが、民法上では何かしらの法律違反に該当しているという事はありません。
違法ではありませんが、アマゾンの規約には違反しているという事です。
同じように、Amazonギフト券の買取を行っている「買取サイト」に関しても違法性はありません。
違いとしては、買取サイトでは手持ちのギフト券を使用せずに買取に出してその換金額を受け取るだけなのですが、売買サイトの場合は転売されたギフトコードを自分のアカウントに登録する事になるのでアマゾンに中古ギフト券の使用がバレる危険性があるという事です。
売買サイトのギフト券エラー保証は購入後の数十分のみ
売買サイトのホームページを見てみると保証に関しての説明が表示されている事があります。
内容としては、「売買サイトでギフト券を購入後に登録ができなかった等のエラーが起きた際にはサポートします」というようなものです。
これだけ見れば万全な保障のように見えますが、手放しで安心できないのが現状です。
多く場合、問題のあるAmazonギフト券に関しての保証は購入後の一定時間内のみとなっています。
例として、とある売買サイトでは購入後30分以内に登録しようとした際のエラーに関しては対応するがそれ以降は一切しませんという旨が記載されていました。
Amazonギフト券没収に関しての保証は無い
更にもう１つ重要な注意点があります。
それは「ギフト券登録後にアマゾンからアカウントの停止（Amazonギフト券の没収）などの措置を受けた場合はアマゾンまたは出品者同士で解決して下さい」という内容です。
ギフト券売買サイトは「あくまでも個人間のギフト券売買をする場を提供しているだけ」というスタンスで営業しているので、取引の内容に関しての一切において関与・責任は持たないという事です。
とはいえ、転売されたamazonギフト券に関してはアマゾンは一切の保証はしないので「アマゾンに問い合わせてみて下さい」という記述は殆ど意味がありません。
また、出品者に問い合わせたとしても問題解決に繋がる可能性は非常に低いです。
というのも、出品者から購入したAmazonギフト券が原因でアカウントの凍結が行われたと証明する事ができないからです。
また、出品者は中身の入ってる（登録可能な）ギフト券を出品していますので、それ自体は詐欺などの違法行為ではなく出品者の責任にはならないのです。
売買サイトの保証は強化されるのか
売買サイトは出品者から徴収する出品手数料にて利益を得ています。取引が多ければ多いほど企業の利益も上がっていきます。
よって、今後も売買サイト側がアマゾンアカウント凍結（悪質なギフト券の出品）への対策や保証を強化するのは考えにくいです。
売買サイトから購入したギフト券の仕様によるAmazonアカウント凍結の被害者の多くは泣き寝入りとなっているというのが現状ですが、被害額が高すぎて悔いに悔いきれないという方もいます。
Amazonギフト券が没収される？原因と対処法まとめ
アマゾンアカウントの凍結によってAmazonギフト券が没収される事があると聞くと恐ろいですが、常識の範囲内で利用している限りは必要以上に不安に思う事はないでしょう。
ただ、購入者側に落ち度が無かったとしても中古のAmazonギフト券を安さに釣られて購入し、使用してしまった場合にはリスクが高くなりますので注意しましょう。
それ以外にもアカウントが凍結される理由はありますが、基本的に凍結された際はアマゾンからメール１つで報告されるのみで具体的な理由は知ることができません。
こういった事も考えると、自分のアマゾン残高には必要な分だけのギフト券をチャージしておくに留めておき、あまりにも高額な残高を残しておくのは控えた方が「もしも」の時に被害が少なくて済むでしょう。
既に中古のギフト券を購入してしてしまったけど使用するのが不安…という方はギフト券買取サイトに申し込んで現金に変えてしまうのも手です。
