クレジットカードショッピング枠の現金化に興味があるけど、しくみや業者のことがよく分からない・・・どうしたらいいの?と悩む人にとって、口コミはとても役立つ情報源のように思えます。
ですがその口コミ、本当に真実が書かれているのでしょうか?
今回は、現金化の口コミの嘘を見抜く方法をお教えします。
クレジットカードショッピング枠の現金化って?
そもそも、クレジットカードのショッピング枠を現金化するってどういうこと?
という方のために、まずは現金化のしくみとメリット・デメリットを解説します。
現金化のしくみ
現金化には、買い取り方式とキャッシュバック方式があります。
買い取り方式は、換金性の高い商品(電子ギフト券、ゲーム機、ブランド品など)をクレジットカードで購入し、業者に買い取ってもらうことでショッピング枠を現金に換える方法です。
キャッシュバック方式は、キャッシュバックの特典が付いた商品をクレジットカードで購入し、業者からキャッシュバックを受けることでショッピング枠を現金に換える方法です。
「対象商品購入でキャッシュバックキャンペーン!」っていろんなお店でやっていますよね。そういうイメージです。
現金化のメリット
現金化には借金をする時のような審査がありません。収入や職業、借入状況などは関係なく、ショッピング枠の残高さえ残っていれば利用できるのがメリットです。
また、審査がないのでスピーディーに手続きできます。即日入金も可能です。
信用情報にも掲載されません。
一時的な金欠を解消するのに適した方法のひとつです。
現金化のデメリット
上述したメリットは、デメリットにもなります。審査がなく手軽にできるため、使いすぎてしまうリスクもあるのです。
しかも、100%の金額を現金化できるわけではなく、換金率は60~80%台が相場です。
これを借金の利息に換算すると、とんでもなく高いのです。
たとえば、ショッピング枠10万円を使って8万円の現金が手に入ったとします。8万円借りて利息が2万円かかるのと同じです。つまり、利率25%です。消費者金融でも年18%が上限であることを考えると、かなり高いと思いませんか?
返済能力を超える利用でも、現金化業者は止めてくれません。利用者が返済不能に陥ったとしても、現金化業者が損をすることはないからです。
手軽に利用できるからといって、無計画に使いすぎると返済に苦しむことになります。
また、現金化はカード会社の利用規約で禁止されているので、利用停止のリスクもあります。
嘘の口コミで利用者をだます、説明通りの金額を振り込まないなど、悪徳業者が多いのもデメリットです。
現金化の口コミは9割以上が嘘!?
実は、現金化の口コミは9割以上が嘘だと言われています。口コミサイトや比較サイト、掲示板など、数多くのサイトに現金化の情報は溢れていますが、その大半は真実ではありません。
嘘の口コミを信用して、詐欺業者に引っかかってしまったという人もいます。安易に信用してはいけないのです。
では、なぜそんなに嘘が多いのでしょうか?以下の3つのケースが考えられます。
業者の自作自演
現金化業者が自作自演しているケースです。
ステルスマーケティング (ステマ)と呼ばれる手法で、宣伝と気付かれないように、利用者のふりをして「換金率が高かった」「振込みが早かった」「他の業者より良かった」などとほめて、自社の利用を勧めます。良い口コミの数を増やして、評判の良い業者であると印象づけるために、いろいろなサイトを回って書き込みをしているのです。業者自らがステマ目的の口コミサイトを作っていることもあります。
真実が書かれていればまだいいのですが、実際とかけ離れたサービス内容が書かれていることも少なくありません。
定かではありませんが、現金化業者には口コミ投稿する専門のスタッフが何人もいるとも言われています。
業者の依頼を受けたライターが書いている
Webライターが現金化業者から依頼を受け、報酬をもらって書いているケースです。
ライターですから、それなりに文章力が高く、説得力のある口コミを書きます。
しかし、業者に指示された通りの内容なので、嘘も含まれており、自作自演と変わりません。
口コミサイトの管理人が書いている
口コミサイトの管理人が、アフィリエイト報酬のために書いているケースです。
多くの口コミサイトは、現金化業者とアフィリエイト契約を結んでいます。口コミサイト経由で現金化の利用があれば、管理人に報酬が入るしくみです。そのため、報酬が高い業者を積極的に宣伝しています。
利用者を装って嘘の口コミを書いたり、宣伝したい業者の悪い口コミを削除したり、高評価ばかりで怪しまれないよう時々は低評価の口コミも載せたりします。そうやって自分に都合が良いように、情報を操作していることがあるのです。
こんな口コミ信用していませんか?現金化の嘘の口コミの特徴
非常に残念なことですが、現金化の口コミは、自分の利益のために書き込まれた嘘であふれているというのが実情です。しかし、実際に利用者がいるのですから、すべてが嘘というわけでもありません。口コミの真偽を見抜くにはどうすればいいのでしょうか?
嘘の口コミの特徴をお教えします。
具体性がなく大げさにほめている
大げさなほど業者を褒めちぎっているものの、具体的にどこがどう良いのか伝わらない口コミです。
たとえば、こんな口コミが並んでいたらどう思うでしょう?
具体的なサービス内容がまったく分かりませんね。漠然としていて、実際に利用していなくても書けるような内容です。
このような口コミは、ステマや自演の可能性が非常に高いです。
批判して他の業者を勧めている
良い口コミはステマの可能性が高いので、悪い口コミのほうが信用できそうですよね。
ただ、悪い口コミならすべて信用できるとは限りません。
たとえば、こんな口コミを見たら、あなたは信用しますか?
「A社は振込みが遅いから急いでいる人はやめたほうがいい。B社のほうが早い」
「A社換金率低すぎ!だまされた!これならB社にしておけばよかった」
この口コミも一種のステマです。A社よりB社のほうが優れていると宣伝し、B社を利用してもらうことが目的なのです。A社は難癖をつけられているだけかもしれません。
ある業者を批判して他の業者を勧めている場合は、信用しないほうがいいでしょう。
やたら長い体験談
現金化を利用することになった経緯やその業者を選んだ理由、現金化を利用してどれだけ助かったかなど、やたら長い体験談が書き込まれていることがあります。
たとえば、こんな感じです。
「今月は友人の結婚式が重なってしまい、ご祝儀が用意できないと困っていたところ、クレジットカードのショッピング枠を現金化できると知りました。そこで、口コミで評判が良かった◯◯(現金化業者)を利用することにしました。電話をかけてみると、とても丁寧に対応してくれました。(スタッフとのやりとりを詳細に説明)
10分後、口座にお金が振り込まれていました。換金率も高く、親切に対応してもらえて安心しました。おかげで大切な友人に無事ご祝儀を渡すことができました。また必要な時はここを利用したいと思います。」
本当の利用者が、わざわざこんなに長い口コミを書くでしょうか?結婚式の下りは省いても良くないですか?
このような口コミは、現金化業者がライターに依頼して書いている可能性が高いです。
「サイトの表記通りの換金率だった」という口コミ
現金化業者のサイトを見ると、換金率が90%以上になっていることはよくあります。
しかし、実際はいろいろな理由で手数料を引かれて下がってしまうのです。
「別途手数料はかかるが、換金率は間違いなくサイトの表記通りだ」と主張する業者もいるかもしれませんが、利用者にとっては実質換金率がすべてです。手数料がかかることに触れず、「サイトの表記通りだった」と口コミを書く利用者がいるとは考えられません。
「サイトの表記通りの換金率だった」「90%以上だった」という口コミは、ほぼ嘘と判断していいでしょう。
優良現金化業者を見つけるには?
現金化業者の嘘を見抜くコツが分かったでしょうか?では、優良業者はどうやって見つければいいのでしょうか?
消去法で探す
現金化業者の口コミは嘘が多いですが、悪い口コミの中にはある程度信用できる内容もあるため、悪質業者のほうが見つけやすいと思います。ですから、消去法で悪質業者を除外して、残った業者の中から選ぶといいでしょう。
なるべく多くのサイトをチェック
ひとつのサイトだけで判断せず、なるべく多くのサイトをチェックしましょう。
いろいろなサイトを見ていると、
・特定の口コミサイトでだけ評判が良く、他では酷評されている業者
・ステマと思われる高評価の口コミだらけだが、信用できそうな悪い口コミがちらほら見受けられる業者
などに気付くと思います。このような業者は避けたほうがいいでしょう。
また、業者の公式サイトもよくチェックするべきです。
公式サイトの作りが雑だったり、所在地や代表者名に不審な点があったりする業者は、悪質業者かもしれません。どんなに口コミで評判が良くても、サイトを見るとなんだか怪しい・・・と感じる業者も避けたほうが無難でしょう。
口コミの投稿時間もチェック
ステマのために現金化業者が口コミを書き込む時間帯は、平日の昼間が多いようです。仕事としてやっているため、深夜や休日にはあまり書き込まれません。ですから、投稿日時もチェックしましょう。
たとえば、換金率や振込みスピード、どんな接客をされたかなど具体的に書いて業者を批判している口コミで、投稿時間が深夜なら、本当の利用者の可能性が高いと思われます。
ただし、投稿日時は参考程度に留めておきましょう。重要なのは内容です。深夜や休日に書き込まれた口コミでも、明らかにステマと思われるものは信用してはいけません。
自分で業者に問い合わせてみる
候補の業者をいくつかに絞り込んだら、自分でメールや電話で問い合わせてみましょう。
ネットの口コミは嘘も多いですし、感じ方は人によって違いますから、本当に自分に合った業者かどうかは、直接問い合わせてみなければ分かりません。
必ず確認すべきことは、手数料を引かれた最終的に振り込まれる金額がいくらなのかということです。その金額から他に引かれる費用はないか、換金率が下がることはないかも確認しましょう。その時の回答は、メールや録音で証拠として残しておくことをおすすめします。振込み直前に説明なく換金率を下げられることもあるからです。
もちろん、他にも疑問点があれば解消しておくべきです。
これだけ慎重に調査して、疑いなく信用できると思えた業者なら優良業者と判断していいでしょう。
現金化を利用せずにすむのがベスト
ここまで、嘘の口コミの見抜き方や優良業者の見つけ方をお教えしてきましたが、本当は現金化を利用せずにすむのがベストです。
悪質業者が多いこと、カード会社の利用規約違反になること、カード利用停止のリスクがあること、消費者金融より高金利であることなど、現金化はメリットよりデメリットのほうが多いのです。
本当に現金化を利用する必要があるのか、もう一度よく考えてみましょう。
クレジットカードショッピング枠の現金化の口コミの嘘を見抜く方法! まとめ
現金化について理解できたでしょうか?
クレジットカードのショッピング枠さえあれば、審査なしで手軽に利用できる現金化ですが、デメリットも多い取引です。なるべく利用しないほうがいいのですが、どうしても利用したい場合は、嘘の口コミにだまされないよう注意して、慎重に業者を選びましょう。